グランドセイコー SBGX261


プアマンズGS(グランドセイコー)という呼び名は好きではないし、ブレゲやパテックならともかく、GS自体が買えない程の値段でもないのに、プアマンズという物が存在するのもどうかと思う。
因みに上の時計は本物のGSであるが、クォーツであるので二十万円以内で買える。
どうしてもGSが欲しいなら、このようなGSを買って末永く使うのもいい。クォーツのGSでもデザインは良いし質感は高いので、それなりに満足できると思う。

GSは頑張れば買えるけど、リセールバリューが低いGSに大枚を叩きたくないと言う人は多いだろう。小生もそう思う一人であるが、特に黒文字盤に夜光のないドーフィン針を有するGSは好きであり、GSは要らないけど安い時計でそのような雰囲気のものがあれば買ってもいいと思う。

今回は安い物は二万円前後から、高くても十万円前後の商品で、模様や無駄な文字が無い黒文字盤に夜光の無い太目のドーフィン針を持った機械式で、GSっぽい時計を幾つか紹介したい。

セイコー プレサージュ SARX057


6時位置に PRESAGE の文字が無ければ、GSに劣らない高級な時計に見えてしまう。
個人的好みでは、12時位置にGSのロゴがあるより、SEIKOのロゴがある方がカッコいいと思う。
デザインは非常に良いのだが、実売価格は10万円を少し超えるので中途半端に高い。
これを買うなら数万円足して、上のGSを買いたいところだ。
残念なのは、素材がチタンであること。チタンは軽いのだが、薄い傷が入りやすく消せないので、やがてみすぼらしくなる。また、10万円以上するのに、キャリパーは、6R15 と安物を使っているのがマイナスポイント。
ちょっと、ぼったくり感もあり、プアマンズGSというには値段が高過ぎると思う。

シチズン NB1041-84E


最近出た商品で、上のプレサージュの半額程度で買える。キャリバーの性能はプレサージュより良い物が積まれていて精度が勝るし、無駄な文字がないので、かなりお勧めかなと思う。チャプターリングの目盛りが少し煩い感じもするが、デザインは良いし値段も5万円台で買えるので、セイコー製に拘らなければ良い買い物になるのはないだろうか。
シチズンにしては珍しくセンスの良いデザインの時計だと思う。
これは、プアマンズGSではないが、プアマンズ ザ・シチズンと呼べるだろう。

セイコー プレサージュ SARY057


これは2万円台で買えるので、正にプアマンズGSと言えるだろう。デザインも悪くはないが、ドルフィン針が少し細く短いからか、チャプターリングが大きくてインデックスのある文字盤の径が小さ目に見えるからか、微妙にカッコ悪い気がする。黒色の革ベルトに交換すればカッコ良くなるかもしれない。キャリパーは4Rの安物で、セイコーの4Rや6Rは低性能で使いにくい。
安価なのは評価できるが、上のシチズンのほうが上質感があり良いのではないかと思う。

セイコー SRPA27K1


2万円程度で買える安価な機械式であるが、漆黒の文字盤に太目のドーフィン針を備えているのが魅力。風防がサファイアでないのが惜しいが、カーブガラスなので高級な時計に見えなくもない。ケースが無駄に分厚いのがマイナスポイント。GSと言うよりパテックのカラトラバ に近いデザインである。
各針と3時位置以外のインデックスは、上のプレサージュ SARX057 やブライツ SDGM003 と同じ部品を使っているようだ。

機械式で真っ黒な文字盤に太目のドーフィン針の機械式時計は案外少ない。上記の他に現行で買える商品を見付けることができなかった。これらの条件はグランドセイコーやザ・シチズンといった高級機に採用されているので、メーカーの販売戦略として、安い製品には同じようなデザインを使いたくないからだろう。

機械式では、現行品ではないが、セイコー SARB033 がプアマンズGSとよく言われている。特徴的な秒針の菱形デザインと時分針に夜光があるが、それが気にならなければ満足度は最も高いだろう。
SARB033


機械式のブライツ SDGM003 は文字盤に模様があるのと、リューズにフェイクオニキスがあるのが残念。

クォーツに至っては、漆黒に太目で夜光のないドーフィン針を備えたシンプルな時計は皆無に近い。

安価であっても最上部のGSのようなデザインの時計は作れるはずであるが・・・
やはり、セイコーやシチズンは安価な商品は意図的にデザインを崩して上質なデザインの製品を世に送り出すのを避けているようである。まぁ、普及機でGSのようなデザインの製品を出すと、利益率の高い高級機が売れなくなるので仕方のない事だと思う。

そんな中で、ミニマルデザインをフィーチャーした SRPA27K1 のような時計を、セイコーは海外でのみ販売している。一方、シチズンが NB1041-84E のようなデザインの時計を国内で、しかも手ごろな価格で出しており、これにはシチズンの良心を感じさせてくれる。

プアマンズGSの追加記事 http://moonseiya7.livedoor.blog/archives/7119797.html

コメント

 コメント一覧 (6)

    • 6. 月野星也
    • 2019年02月06日 21:17
    • SARX035 は針が若干細いので、この記事に載せませんでしたが良い時計ですね。針がもう少し太ければ間違いなく購入したと思います。
      この手の物があればGSも不要かなと思います。
      勿論GSは魅力的ですが、価格程の価値があるかと問われると無いと思います。
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      月野 星也

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    • 5. kam*n*gi_*lue
    • 2019年02月06日 09:37
    • はじめまして。たいへん楽しく拝読しました。この路線では私はSARX035を中古で550シンガポールドルで入手。たいへん気に入っております。その時計の存在を知ったのもこのブログの過去記事でした。ドーフィン針は確かに細めですがここで紹介されているSARX057と同じバランスで細めのインデックスとのバランスが良く、峰の片側がサンド仕上げ、片側が鏡面仕上げで、薄暗い場所でのキラキラした輝きは手持ちのGS(SBGR081白文字盤)と全く同等の美しさを感じます。ケースシェイプも62GSの見事なオマージュ(セイコーはなぜかそれを語りません)。6時位置の文字もAutomatic のみでPresage が無いのが高得点。
      難点はちょっと大きいことと、6R15がやや不安定なことでしょうか。
      資金に余裕があればGSのSBGR083が欲しいです。こちらもGSの中ではドーフィン針は細めですが。
      長々と失礼しました。今後も楽しみに拝読致します。
    • 0
      月野 星也

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    • 4. 月野星也
    • 2019年01月05日 01:57
    • おー、これは黒文字盤にドーフィンに立体インデックス、しかもカーブガラス。
      コスパ高いし、ケースデザインが個性的で愛着がわきそうですね。
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      月野 星也

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    • 3. 時計素人
    • 2019年01月05日 01:36
    • 失礼します。
      スピリットSCXP023が
      >漆黒に太目で夜光のないドーフィン針を備えたシンプルな時計
      に該当し、かなり雰囲気の良いモデルで
      見た目は価格以上の高級感を備えています。
      ネット画像では魅力の半分も伝わらないのが残念ですが
      全体のデザインやドルフィン針に文字盤等は良い雰囲気が有ります。
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      月野 星也

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    • 2. 月野星也
    • 2019年01月03日 15:30
    • SARX03 はカッコいいですね。
      これも漆黒ですが、時分針が太いドルフィンではなく細いので対象外にしました。
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      月野 星也

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    • 1. t1o**on
    • 2019年01月03日 08:58
    • こんにちは。
      セイコープレザージュのSARX035は、写真でしか見たことないのでよくわからないんですが、漆黒の文字盤ではないですか?
    • 0
      月野 星也

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