Seiko Classic Automatic SRPA27K1

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腕時計の文字盤の色はアイボリーが好きであるが、漆黒の文字盤にアプライドのバーインデックスと、夜光のない太めのドーフィン針を備えた腕時計には目が無く、ついつい食指が動いてしまう。
しかし、黒文字盤であっても漆黒でなかったり、余計な文字や模様が目障りな物ばかりで、セイコーはシンプルな美しい時計を発売したくないのか、特に安価でこのような製品を滅多に作ってくれない。
過去に SARB029 のような素晴らしい製品を出したこともあるが、短期間で販売終了となり入手できなかった。

今回、セイコーにしては珍しいことだが、安価にも拘らず意図的にデザインを崩していない新製品が発売されていたので機を逃さず購入してみた。海外向けの製品で国内販売はしていない。

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12時位置に SEIKO のロゴ、6時位置に筆記体で Automatic の文字があるのみで、無駄な表記がないのが良い。このようなシンプルな美しさを持つ時計は意外と探しても見つからない。
金属ベルトのみを購入することもでき、型番 MOZ9111JO が適合する。汗をかく夏場は金属ベルトに交換してみようかと思う。

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ムーブメントは 4R35 が載せられている。
セイコーの 4R35 と 6R15 は調整次第で精度的には差がないが、6R のほうがパワーリザーブが長くなる。
日差が大きければ裏蓋を開けて調整したいところであるが、過去の経験からセイコーの 4R35 と 6R15 は緩急針による調整が難しく、また壊れ易いので触りたくない。
カタログデータの+45秒〜−35秒で動いていれば下手に弄らず、そのままにしておいたほうが無難と思う。
入手したばかりで実際の日差がどれくらいか分からないが、機械式は多少の日差があったほうが楽しめる。
”物は考えよう”である。

SRPA27K1 のような海外モデルは、型番の後に J1(JC)、K1(KC) と付いている。J1(JC) はメイドインジャパン、K1(KC) はムーブメントがマレーシア工場製で、アッセンブリ(組み立て)は中国である。
JモデルとKモデルでは、前者のほうが販売価格が高い傾向にあるが、いずれもフルオートメーションのロボットが作っているので、品質・精度に差は無いらしい。

裏蓋には六桁の数字が刻まれている。下四桁は製造番号、上2桁は製造年月日で、この時計の上2桁は 88 なので、2018年8月 に製造したことを示している。

剣のようなドーフィン針
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三角形に尖ったドーフィン針は、中央で山折りになっていて、実物はキラリと光が流れて美しい。
ドーフィン針には夜光がない方が好きで、夜光があると安っぽく感じてしまう。
参考までに、ドーフィン針のことをドルフィン針と呼んでいるのをよく見るが、綴りは dauphine なのでドルフィン=イルカではなくドーフィン、またはドフィーヌが正しい。

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ケース直径42ミリ、ケース厚13ミリ、ラグ幅20ミリ、パワーリザーブは41時間。
始めて腕に巻いた時、ケースが大き過ぎるのではないかという印象を受けた。

球面ガラス
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球面ガラスは好きなので、個人的には満足度を高めるポイントとなる。
ガラスは残念ながらサファイアではなくハードレックスで、普通のミネラルガラスよりは数倍硬いらしいが、過去の経験からミネラルガラスと差別化する程の強さはないと思う。因みに硬過ぎて磨けないサファイアと違って、薄い傷ならキイロビンで数時間しつこく磨けば(笑)傷は消せる。
ケースも鏡面なので傷は磨いて消せることから、末永く綺麗な状態を保てるかもしれない。

低価格で機械式を楽しめ、マイナス点が少なく、コンサバティブで飽きが来ないと思う。ただ、風防がサファイアでないこと、ケースとラグのデザインが全く凝っていないので安っぽいこと、更にサイドから見たら平面的に分厚く不細工で、それらに嫌気がさして早々に手放すことになりそうだ。

コメント

 コメント一覧 (4)

    • 4. 月野星也
    • 2019年02月06日 21:01
    • SRPA23 は知りませんでした。ネットで確認しましたが、いい感じですね。
      文字盤の表記が素晴らしいですね、同じくGSより魅力に感じでいます。
      他の記事で書いたように、ムーブメントも調整して高精度で稼働中です。
    • 0
      月野 星也

      月野 星也

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    • 3. kam*n*gi_*lue
    • 2019年02月06日 10:13
    • 同じ時計のシルバー文字盤SRPA23を持ってます。シンガポールの時計屋の店頭で初めて見て、文字盤と針のバランスだけで表現された究極的にシンプルなデザインに惚れて買いました。
      ちょっと大きすぎること、全体の仕上げが安っぽいこと、が欠点ですが、上部にSEIKO下部にAutomaticとだけ配された文字のバランスはGS より魅力的に感じます。
      この記事を拝読して、黒文字盤も欲しくなってしまいました。
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      月野 星也

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    • 2. 月野星也
    • 2018年12月31日 03:13
    • 時計の型番が分かったので、記事に追加しました。
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      月野 星也

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    • 1. 月野星也
    • 2018年12月21日 21:47
    • オリエントスターのレトログラードは最高に好きなのですが、多数所有していると動かさない期間が長くなり、再稼働させる時に日付や曜日を合わせるのが面倒なので手放しました。それでも針がもう少し長ければ、お気に入りとして残ることができたのですが。
      上の時計の型番を珍しく記事内で紹介していないのは、実家に箱・その他を置き忘れて本体だけ持って帰った関係で、型番が分からないからです、笑。
      スタンドはコレクタワー・ウォッチスタックに付属しているもので、ネットで沢山出てきます。
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      月野 星也

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