未だ少年の頃、腕時計が必要になった時に、親が百貨店で腕時計を買ってくれた。
その時の光景を憶えているのだが、自分は興味がなかったので、父親が勝手に選んだのがセイコーの文字盤が渋いグリーンのもので、値段が22,500円だったと記憶している。
少し前に母親に電話で聞いたところ、まだその腕時計は実家にあるらしい。
実家は遠いので滅多に帰らず、たまに帰った時は、その時計の事をすっかり忘れていて再会できずにいる。

当時は腕時計に全く関心が無かったので、セイコーのクォーツで文字盤の色がグリーン、日付と曜日のダブルカレンダーだった事しか記憶になく、どんな時計だったのかをネットで検索して探してみた。

かろうじて形が分かる昔の写真が1枚だけあったので、部分を拡大したのが下である。


文字盤が黒っぽく見えるが、実物は渋めのグリーンであった。

ネットで、見付けた時計が下で、多分これで間違いないだろう。
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諏訪精工舎製の、セイコークォーツ・タイプⅡ(7546-700)で、当時の定価が2万5千円した時計とのことなので、1割引きとすると価格が一致する。現在の物価ではなく貨幣価値にすると4万5千円位になるのだろう。ケースやベルトの形状など全く覚えていないが、1枚目の写真と同じに見える。
文字盤の6時上にある小さなマークで、この時計が諏訪精工舎製であることが分かる。

Upright のロゴやインデックス、針の形状など作りがいい。この頃から現在の電池交換式クォーツ時計はサファイアクリスタルが普及した他に進化していないようだ。
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文字盤の緑色、正にこの色で懐かしく感じる。
当時は渋めのグリーンがあまり好きではなく、大学生になりバイトで稼いだお金でデジタル時計を買って、そのグリーンの時計は二度と使うことがなかった。
今見ると、当時これを選んだ父親のセンスは悪いものではなく、結構いい時計だなと思う。

あれから幾星霜、現在、メインで使っている腕時計の文字盤の色はグリーン。
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緑色の時計なんて、初めて買ってもらったセイコーの時計以来初めて使うことになったが、この時計をお店で見た時に、何故か不思議な感情に囚われ一目惚れしてしまった。その時は分からなかったのだが、一目惚れしたのは、その時計が緑色であったことによるもので、それは初めて使った時計への郷愁だったのだろうと思う。
あの時、父親がグリーンの時計を選んでいなければ、今、この時計を愛用することもなかったと思う。

今度、実家に帰った時は、グリーンのセイコークォーツを連れて帰ろうかと思っている。

1978 タイプⅡ

当時のセイコーのカタログの写真(1976年から1984年までセイコーのカタログに掲載されている)。
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SEIKO TYPEⅡ QHK056 7546-8070
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ケース径36mm 厚さ11mm ラグ幅18mm  
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ダイアルカラー  グリーンリネン
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