1994年の夏も暑かったけど、今年の夏は一生で一番暑い夏だったと思う。
これから毎年こんな暑さに見舞われるのだろうか?

暑過ぎて不快だった夏も、終わりが近づくと、何となく寂しく感じる。

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夏は暑くて大変だけど、好きか嫌いかと問われたら、好きだと思う。
何故だろう?
暑くなると気分が高揚する面がある。
日が長いからだろうか?それとも子供時代の「夏休み」のイメージを大人になっても持ち続けているからかもしれない。夏はセミがうるさいが、周りが騒々しいと、そこはかとなく安心感もある。



暑過ぎて忌み嫌った夏も、そろそろ終わる。
夏は終わると言うが、春が終わるとか、秋が終わるとはあまり言わない。冬は終わるというより去るが相応しい。
どうして夏だけが終わるのだろうか?

四季の中で終わっていくのが寂しく感じるのは夏だけだと思う。
春・秋・冬、それぞれ好きであるが、終わってほしくないと思うのは夏だけ・・・
どうしてだろう・・・?

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気づいたらやって来て、強烈な熱気を叩きつけて、余韻を残しながら終わっていく。
スタンダールは「恋は熱病のようなものである」と言っているが、夏は恋に似ているのかもしれない。

色見えで移ろうものは世の中の人の心の花にぞありける
(古今和歌集・恋歌五・797 小野小町)

夏の終わり、愛しい人と交わした言葉は忘れない。
でも、いつの間にか遠い別世界の人になり、やがて記憶も薄らいで、心の奥深くでぼんやりと光る星になる。

恋去りて、心に映る夏模様・・・
季節はずれの浜に出て、足跡探してみても・・・