今日、テレビで「となりのトトロ」が放映されていた。
何度も観ているが、やはり良い作品だなと思う。



1958年(昭和33年)の(設定上は昭和30年代前半)日本を舞台にしているらしい。
1988年に公開された作品で、当時は30年前の昭和30年代前半という自分が生まれる前の昔の風景になぜか懐かしさを覚えたが、あれから更に30年が経ってしまっている。

小生はトトロが他のどんなキャラクターより可愛いと思うし好きである。
ところで、トトロのモデルとなった生き物は何だろう?
真っ先に思い付くのはミミズクであった。



勿論、ミミズクそのものではないが、モデルはミミズクであろう。
映画の中では、妹のメイがトトロの雄叫びを聞いて「トトロ」名づけたが、原作では「ミミンズク(1302歳)」と名づけられている。更に、中トトロは「ズク(679歳)」、小トトロは「ミン(109歳)」となっている。明らかにミミズクを意識していると思う。因みに、ズクは古語で「ふくろう」のことで、ミミズクとは「耳のあるふくろう」の意味。

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何故、となりのトトロなのだろう?
宮崎駿の作品なので単なる娯楽映画ではなくメッセージが込められていると思う。
となり・・・とは?
見えないけれど身のまわりにあるもの、自然の中にあるものとの共生を意味するのだろうか?
トトロは自然のメタファー(暗喩)であるのだろう。トトロが森の守り神、自然の守り神であるかのように見えるのはそのためで、都会・物質文明の中で、忘れていたもの、気づかなくなったもの、失くしてしまったと思い込んでいたもの。でも、それは今もあるのだと信じて、すぐ「となり」にあるものを意識して自然との共生と感謝を観る人に伝えたかったのではないだろうか?

宮崎駿は「自然との共生と感謝」という美しい言葉で終わらせる人ではなく、自然から色んなものを搾取して繁栄してきた人間、文明への警鐘と自然との関わり方について常に悩んで生きてきた人だと思う。

この作品のキャッチコピーは、当初「このヘンないきものはもう日本にはいないのです。たぶん。」であった。この案に対し、宮崎監督は、「このヘンないきものはまだ日本にいるのです。たぶん。」に変更を要請したと言う。

この映画を観ると、大人になると失ってしまう世界観を、記憶の彼方から呼び起こすことができるような気がしてくる。その世界観は日頃は忘れているが、たまに自然の風や空気や日差しや匂いで脳裏の奥から思い出すこともあるし、今でも夢の中にはそんな感性が存在している。
トトロは現代もちゃんととなりにいるのだと思う。大人はそれになかなか気付かないが・・・