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キング オブ ロレックスとも称されるコスモグラフ デイトナは、ロレックスで唯一のクロノグラフである。
クロノグラフという言葉の語源は、ギリシャ語で「時間を記録する」という意味。

デイトナの旧型を所有していたが、何となく好みに合わなかったので、使用せず保管していた。
「サブマリーナが好きで、デイトナは好きではないから全く使っていない・・・」と、正規店で何度か話をしたことがあったからなのか、「新型デイトナが若干数入荷したので、旧型をお売りになって新型にしませんか?新型はきっとお気に召されると思います」と誘惑の連絡があった。

驚くことにデイトナは新品より中古の方が遥かに高額で取引されているらしく、信じ難いことに購入価格より高いプレミア価格で旧型を引き取ってくれた。

そんなわけで、追い金を用意していたのだが、新型は正規価格で購入できたので、おつりが発生した。
追い金なしの無料交換どころか、お金を貰って新型を入手できたことになる。
デイトナは財テクになるようで、或る意味において凄い時計である。
そんなことなら、もう1本入手しようとも思ったが、残念ながら在庫がないとのこと。

依然に黒サブマリーナを下取りに出した時、ロレックスのリセールバリューには驚いたことがある。

品薄・・・プレミア価格になる・・・ロレックスの販売戦略なのだろうか?

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新デイトナは、ベゼルがステンレスからセラクロムになり、インダイヤルの縁部分がシルバーから黒色になって、コントラストが際立ち、精悍でスポーティーなイメージが強くなった。
清潔感があり、嫌味の無い爽やかな印象を受けるデザインと配色だと思う。
個人的には、メイン腕時計は白文字盤でないと落ち着かない。
これならメイン腕時計として末永く愛用できそうだ。

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デイトナのブレスレットは、眺めていて飽きない位に美しく格好良い。
表面は中央がポリッシュ、両脇がヘアライン仕上げで、綺麗で高級感がある反面、ポリッシュ部は薄い傷が付き易いのではないかと思う。しかし、904Lは、細かい傷であれば、磨くことで新品同様の光を放つまで再生することが可能だという。904L の恩恵かは分からないが、ロレックスのベルトは、剛性感が高く、一方で「さらっと」した心地よい感触があり着け心地が非常に優れている。

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バックル部はサブマリーナほどではないが、大きくガッチリした作りになっている。
現行ロレックスのブレスレットには、「イージーリンク」と呼ばれる、ブレスレットを5ミリ調整する優れた仕掛けが付いているので、工具不要で簡単に調整が可能。
季節や時間帯によって腕の太さは変わるので、金属ベルトを常にジャストフィットというのは中々難しいが、この機能があると、むくんだりしてきつくなったら5ミリ長くして、逆に緩く感じたら5ミリ短くすれは、大方対応できるので非常に便利だ。

余談になるが、基本的に時計はゆったりとしたサイズで着けるのが好ましい。具体的には、バックル辺りで、指先がスッと入る程度が良いと言われている。個人的にはあまり緩いのは好まないので、時計がくるっと回ってしまわない程度、或いは手首のところにある茎状突起(けいじょうとっき)と呼ばれるでっぱりを超えて動いてしまわない程度に調整する。ゆとりを持たせて時計を着けていると、落ち着かない感じもするだろうが、それくらいの方が腕にとっても時計にとっても良く、毎日その状態で着けていると緩めの状態に慣れてくる。

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PVD(物理蒸着)加工により、プラチナの薄い層でコーティングされたタキメーター目盛り。
文字盤は真っ白ではなく、淡く黄色がかったアイボリーホワイトに近い白色である。正確にはアイボリーではなくオフホワイト(白+ほんの少しクリーム色)で、アイボリーより白色に近い。
黒文字盤もあり、「黒」のほうが高級感があると思うが、視認性は「白」のほうが良い。
白文字盤を選んだ理由は、イノセントで好印象だったのと、白と黒がパンダみたいに可愛いと思ったから。

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白文字盤の上に黒色で記載されているモデル名。
通称はデイトナと呼ばれるが、正式にはコスモグラフ デイトナという。
ダイアルに刻まれた文字は性能を保証するもので、進化する度に刻印がひとつずつ追加されてきた。
ここに時計製造の伝統が時系列に示されている。

旧型同様に分厚く飛び出しているサファイアガラス。
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ケースやベルトには 超合金 904L が使用されている。
ロレックスのサイトの説明:904Lは通常、最高の耐蝕性が不可欠なハイテク産業、宇宙航空、化学工業の分野で用いられる。超合金904Lは非常に堅牢であり、研磨性にも優れている。どれほど過酷な環境でも、その美しさは不変である。

高価な 904L が使用されていても、見た感じでは一般の腕時計と変わらない気がする。しかし、一般の腕時計と並べてみると、色と輝き方が少し違っていて美しい感じがする。

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LN はベゼルが黒いモデルのモデルコードの最後に表記され、Lunette Noir、フランス語で、黒い円形みたいなのを意味する言葉。

一般的に、メタルブレスなら黒文字盤のほうが格好良いと思う。白文字盤はメタルブレスと合わせると、ぼやけて締まりがなく感じる。その点、新型デイトナはベゼルが黒色なので、メタルブレスであっても白文字盤が引き締まり良い感じに映える。

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Cal.4130と呼ばれるクロノグラフムーブメントが組み込まれていて、パワーリザーブは72時間もあるらしい。
直径は約40ミリ。
腕に巻くと理想的な大きさだと感じ、また写真で見るより実に美しく格好良い時計であることに気づく。
何故、美しく見えるかというと、ケースサイズが絶妙で、腕に巻くとブレスが綺麗に弧を描き、サブマリーナと違って、中央ポリッシュのブレスが美しく格好良いのである。大き過ぎる時計はブレスが弧を描かず直線的になってしまうので美しくないのだ。
機械式クロノグラフにしては、ケースが薄くて嵩張らないので使い勝手も良い。
機械式時計なので、デイト機能がないのは好都合でもある。

オリエント・バンビーノと並べてみた。
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バンビーノは amazon のタイムセールで安く購入したこともあるが、2本の価格差は約100倍。
新型デイトナは良い製品だと思うが、機械式オリエントの100倍の価値があるかどうかは甚だ疑問である。
しかし、リセールで購入価格より高く売れる事もあるので、買っておいて損はしない時計だと思う。
低金利の銀行に預金しておくより、遥かに賢い資金運用になるだろう。
ただ、残念ながら超品薄で、正規店にも中々入荷しないし、稀に入荷してもお得意さんに販売するので、常に在庫がないそうだ。超品薄で買いたくても買えないから、中古相場で有り得ない高額になってしまうのだろう。

その人気の理由はどこにあるのか?
経済学では、需要と供給、つまり人気と評判で決まる価格的な価値のことを「交換価値」という。もうひとつ、機械としての精度、優秀性、デザイン、使い勝手、パフォーマンス、などで決まる「使用価値」というのがある。いずれも突出しているのが人気の理由だろう。

着用した感想は、見事に腕にフィットして着け心地が非常に良く、意外と軽く感じる。
外観は、どうってこと無い素朴な時計であるが、作りの良さが醸し出す上質感は漂っている。
時計に詳しくない人が見たら、ロレックスだとは思わないであろう衒いのない外観と、派手な高級時計と違って、目立たず高級感をあまり感じさせないところが気に入った。
旧型は全く着用していなかったが、新型は自分の好みに合うので、投資目的で所有するのではなく、グリーンアサブマリーナと共に、メイン時計として普段使いにしようと思う。

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