月の影響力は、潮汐をはじめ、自然現象や動物の行動や生理現象にも作用しているとされ、古くから人間の生活に深く根付いていた。
夜毎、満ち欠けによって形を変える「月」に人は神秘を感じていた。その神秘的な世界を時計に表現したものがムーンフェイズ。文字盤のイラストが1日毎に動き、新月から満月への月の満ち欠けが再現され、天界のロマネスクを楽しむことができる。
現在の日本ではムーンフェイズはあまり人気がないのか見かけなくなったが、神秘的なイメージを感じさせる月ならではの魅力で、文字盤を着飾るのもなかなかお洒落だと思う。

SEIKO ALBA SUCCESS Moon Phase  型番:V338-6100
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この時計は、はっきり憶えていないが、20年位前に買った物で、当時アンティークな雰囲気を醸し出すこの時計が大変気に入っていた。写真の時計は普段使いとは別に保存用として購入していた物で、新品同様。
使っていなかったからか、機械の経年劣化もなく、電池を入れると現在も正確に時を刻んでくれる。20年待たせてしまったけれど、これからは時を司るお供として連れ出そうと思う。

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ムーンは「月」、フェイズとは「相」で、地球から見た月の形(月相)を指す。地球を回る月の位置と、月に当たる太陽の光によって、この相に変化が生じる。
新月(New moon)から次の新月(New moon)までの平均周期は、約29.5日に相当する。
文字盤上に再現される月の周期は、時計製造と天文学の古くからのつながりを想起させる。

窓から覗くムーンフェイズ機構の円盤には、実は満月が二つ描かれている。
何故二つの月があるかと言うと、月の周期が29.5日のため、0.5という歯車が使えず、倍数の59日で一回転する歯車をセットしているから。一方が窓から出ているときは、もうひとつの月は下に隠れていることになる。

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セイコー アルバ サクセス ムーンフェイズには、色んなバージョンがあって、小生はこの型が好きだったが、20年前も今も自分の好みは全く変わってない事に気付かされる。セイコーのアルバなので、比較的安価な腕時計だが、アンティークな雰囲気は今見ても素敵だと感じる。
20年の歳月が流れ、アンティークな雰囲気から、本当のアンティークになりつつあるこの時計を、これから何年経っても好きなんだろうなと思う。

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文字盤は白色でも銀色でもなく、薄いシャンパンゴールド。
真鍮のケースにローマ数字、ブレゲ風の針の形でレトロ感が漂う。

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