大好きな懐かしいラジオであるナショナル RF-877 クーガー No.7 は、子供の頃大変憧れていた物で、大人になってから拘って収集している。このラジオに対する執着ぶりには、我ながら呆れてしまう。

どちらかと言うと初心者向きの RF-877 だが、その魅力はデザインとジャイロアンテナなのだろう。
航空機のコクピットのような独特のデザインと、回すとカリカリと音のするジャイロアンテナが当時の少年たちの心を捉えたのだろう。

今回は折れたアンテナ以外は綺麗な外観を保っているが、若干不具合のある物を入手し自力で再生してみた。
初期の物はダイヤル盤が緑一色だったが、橙色が混じっているので、後期型の1974年製かな?
1974年製なら、ちょうど40年前の製品ということになる。

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整備調整内容
・スイッチまわりの洗浄・清掃を行い、機能回復した。
・各バンドの周波数のメモリずれを修正した。
・経年劣化による接触不良、ガリ等の不具合を修正した。
・アンテナは、メーカー推奨品を取り寄せ、復旧した。
・電池ボックスの液漏れヨゴレ・金具の錆びを除去しスポンジを交換した。

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整備調整は、機械いじりが好きな小生には楽しい時間だが、作業は結構難しいかもしれない。
完全復活し、往年の輝きと機能を取り戻し、まるで新品のようになった。

ラジオはあまり聴かないが、COUGAR No.7 は自分にとって、宝物に近い存在で、欠かせない部屋のインテリアでもある。部屋に飾って、「かっこいいなー」と、子供の頃と同じ気持ちで眺めている。
匂いも嗅いて感動したりもする(笑)。
子供の頃匂ったあのアナログオーディオ機器独特の高級な匂いが今もしている。
人間の脳って凄いね、あんなに昔の事なのにしっかり匂いを記憶している。

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電池ボックスのスポンジもボロボロで殆ど無くなっていたが、新品に交換した。

製造後40年も経つのに、外観は綺麗で機能も万全で、現在でも魅力的な電化製品ってあまりないのではないだろうか?有り得ない事だけど、初恋の人が当時のままの姿でお嫁に来たような感じ?

NATIONAL RF-877 の特徴
ワールドボーイシリーズからデザインを一新させ、今でも色褪せない魅力的デザインと、味のある機能を有している。この RF-877 からクーガーシリーズ定番の「ジャイロアンテナ」が搭載され、中波受信の要となった。
さらにFMは3連バリコンを使ったRF増幅器が付いており、のちのRF2200やソニーの5900が2連バリコンであることを考えると、NATIONAL技術陣の、この機種への意欲をまじまじと感じさせてくれる。
タイマーやダイヤルライトもあり、更にラウドネススイッチやRFゲインコントロールまで装備している。
NSBクリスタル用端子付いており、故障も少ない安定したラジオである。
大きなスピーカーが装備されており、音もなかなか良いと思う。

〈参考スペック〉
受信周波数
MW 525~1605kHZ
FM 76~108MHz
SW 3.9~12MHz
中間周波数
FM 10.7MHz
MW 455kHz
SW 455kHz
受信感度
FM 1.2μV (SN 30 dB) /50mW
MW   12μV /50mW
SW 1.6μV /50mW
出力    2.6w
幅235×高さ213×奥行き78(単位・mm)
重さ1.85kg。

定価18500円 (1973年発売)



調べてみると、当時の大卒初任給が平均62,300円だったので、現在の5万円相当となり、小学生の自分には買えるものではなく、学校帰りに電気屋さんに立ち寄り、ショーウィンドウに飾られていたクーガー No.7 を、ただ眺めるだけだった。

このラジオが現役だった頃、小生はまだ少年だった。
もう遠い昔のこと・・・
あれからも月は太陽を追いかけ続け、数え切れないだけの朝が訪れた。
多くの思い出を重ねてきた。
それぞれの時は正しく過去へと去ってしまったけど、その時の気持ちは今も何処かで生きている。

時、時、、時・・・
時って不思議ですね。
時は心の痛みを和らげてくれ、そして素適な思い出や、楽しかった時については、心の彼方にきらきらと、いつまでも輝いている星のように浄化させて残してくれます。

日常の暮らしに追われる日々。
セピア色の風に心がさらわれて・・・COUGAR No.7 は、戻れない季節へ自分を連れて帰ってくれる。