
ボーナスが出たので自分へのご褒美ということで、久しぶりに腕時計を購入した。
2020年3月に発売された日本モデルのRN-AA0808EKAMASUグリーン(海外モデルはRA-AA0004E19B)。日本モデルはデイ表示が英語と漢字を選択できる。購入価格は税込み24,000円(定価は税込み41,800円、本日の価格.com最安値は税込み29,260円)で、デザイン・機能・色が素晴らしく、同じ価格帯のセイコーやシチズンと比べるとスペックは驚異的で、この値段でこれだけの製品を出せるのはオリエントしかないだろう。
オリエントの廉価版ダイバーズであるMAKOシリーズは以前から気になっていたが、3代目のKAMASUになって風防がサファイアになったのが購入の決め手となった。KAMASUは通称MAKO3とも呼ばれるmako/rayシリーズの後継機で、MAKOはアオザメ、RAYはエイ、KAMASUはカマス(バラクーダ)のこと。
カマスという名前が何となくひょうきんと言うか、間が抜けた感じがして、愛着ポイントでもある。
しかし、KAMASUと書くとカッコいい印象になり、この名称を大変気に入っている。因みに日本のオリエントの公式サイトにはKAMASUの名前はないが、海外の公式サイトではKAMASUの名称で出ている。
カマスという命名は、上の写真のカマスではなく、下の写真のオニカマス(バラクーダ)をイメージしたのだろうと思われる。サイズは150cmを超え、「生きる魚雷」と言われるほどに獰猛で、地域によってはサメより怖がられているらしい。確かに、鋭角的な各針やリューズガードの形状がオニカマスに似ている気がしてきた。


KAMASUが気に入った点のひとつに針の長さがある。オリエントの製品は針が短い物が多かったが、KAMASUの長針や秒針は文字盤の端まで届く程に長く、ミニッツマーカーの目盛りと重なるので視認性は抜群である。針の形も独特でこの時計の個性でもあり、視認性の良さに寄与している。更に細かい部分で秒針の反対側(カウンターウェイト)が太く長く設計されている。これは軸に対しての質量配分を考慮しているためで、軸受けの寿命を延ばす効果がある。
リューズガードの長さも十分で、形と傾斜具合がカッコいいと思う。
12時位置の蓄光は剥がれを防止するため、ロレックスのサブマリーナのようにカプセルに注入されているようだ。ベゼルはデイデイトを組み込むため、ダイバーズにしては細くなったが、デザイン的に細いほうが好きだし、結果として文字盤が大きくなったのもプラスポイントだと思う。ベゼルはアルミ製で回転は重く高品位であり、知らない内に回ってしまうようなことがない。

カタログデータでは日差+25秒~-15秒であるが、+10秒前後で稼働している。バンビーノでよくやったが、オリエントのムーブメントは丈夫で調整も比較的簡単なので、姿勢差で変化もあるが実装で+3秒以内に追い込むことも可能である(やり方は過去記事にあり)。但し、20気圧防水を維持したいので自信のない人は弄らないほうがが無難だろう。

ブレスレットは非着用時に若干シャカシャカと音がするので、レビューでチープという人もいるが、弓カン以外は巻きではなく無垢のしっかりしたステンレスであり、価格にしては上質で優れたブレスレットだと思う。ただ、Wロックのはめ込みに剛性感がないので経年で緩くなるかもしれない。バックルには微調整用の穴が4つあり、使い勝手も良いので純正ブレスのままで良いだろう。本体が大きく(リューズ除く径41.8㎜)重い(本体+フルコマ169g)ので、ラグ幅22ミリの太いベルトはバランスがいい。ロレックスの装着感には遠く及ばないが、それなりに腕に馴染むので重さも心地良く感じられる。但し、人によっては苦痛になる重さとなるだろう。バックル部分まで均一に22mmと太いので、ごつくて男らしい点も気に入っている。ベルトは本体のラグ部分と異なる反射をするので、角度により鏡面っぽく見える。この純正ブレスレットもカマスの魅力の一つで大変気に入っている。
底面の接地面積がケース径に対し少し小さいので、もう少し接地面積を広くしたほうが良いかもしれない。
ブレスレットの疑似3連がチープだと言う人も多い。3ピースだと隙間に海水や汗が入り錆びやすいのと強度を高くするために敢えてワンピースにしていることもある。具体的にはコマとコマ間は僅かな隙間があり海水や汗を溜めてしまうことはないが、3連にすると横のコマ間に隙間を作れず、実際は僅かな隙間があるので海水や汗が入り込んでしまう。更にコマ同士が擦れるので細かい傷が付いて、不働態被膜で覆われ腐食しにくいステンレスであっても、塩分や汗による酸の作用により腐食しやすくなる。そのような理由で、腐食に強いスーパーステンレスの904Lを使っているロレックスのサブマリーナやデイトナでさえも、3つのコマを固定し隙間のない疑似3連風を採用している。疑似3連=コストダウンが一般的だが全てがそうではないのである。カマスの場合はコストダウンによる疑似3連であろうが、ダイバーズでは3連・5連等の分割コマより疑似3連が良い。どうしても3連ベルトにしたいなら、上質な社外品がタイコノートから出ているが価格は安くない。
ケース上面はヘアライン仕上げで、リューズガードを含めたケース形状も良く、鏡面になっている側面上部を斜めにカットし、上から見るとヘアライン仕上げのケース端に鏡面部が僅かに見えている。ケースを上面・側面と単純に分けることなく、このような細かいデザインを施すことで高級感を醸し出している。
夜光は青色と緑色の中間のような色、面積も明るさも十分で見やすい。

リューズの芯棒は少し細く頼りない感じである。

日付は11時代からゆっくり変わり、続けで0時代から曜日がゆっくりと変わる。
デイデイトはあると便利だ。中には年や月まで表示する時計もあるが、流石に年や月は不要だと思う。どちらかと言うとデザイン面からも日付表示だけのものが好きだったが、デイデイトを使用してみると、やはり曜日もあったほうがより良いと実感するようになった。また、英語だけでなく漢字表記にできるのもいいと思う。
日本仕様の裏蓋を見ると MADE IN JAPAN となっているが、海外仕様の裏蓋には MOVEMENT JAPAN と記されているので、日本仕様は国内で作られ、海外仕様は海外で作られているようだ。
夏になると実用面からもメタルブレスのダイバーズを着用したくなる。ダイバーズの所有は2本目で共に緑色になってしまった。上の写真で右側の時計は明らかなグリーンだが、カマスは殆ど黒色に見える。
KAMASUグリーンは自分が腕時計に求める機能や感性的欲求を満たしており、腕時計はこれ一本でいいとさえ思えてくる。これからはKAMASUを着用することが多くなると思うので、この機会に所有する腕時計の本数を減らすことにした。
KAMASUの個人的な評価
見た目:最高
機能面:完璧
着用感:悪くはない(重い時計が苦手な人が買うと後悔するかもしれない)
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