セイコーからネット限定販売で新しいメカニカル時計が発売された。
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グランドセイコーっぽいデザインでかなり売れるのではないかと思う。
良い点は、にドーフィン針の質感と太さ、また分針と秒針が長く目盛りに届いていること。球面ガラスも雰囲気を出している。不要なコーティングがされていないのと、素材がチタンでないのも良い。
悪い点は、ネットの写真ではGSのように漆黒に見える盤面は実は真っ黒ではないこと、ガラスがサファイアではないこと、ムーブメントが4R35で低性能なこと。中途半端なリューズガード、6時上の文字も2列なら良かったが3列で煩く感じる。上の写真を見ても分かるように全体的バランスが悪く感じるのは、文字盤が大き過ぎるからだと思う。

リューズガードやムーブメントは我慢できるが、ガラスがミネラルなのが悩ましいところで、サファイアなら即買いすると思う。黒文字盤はカッコいいが、SZSB011も文字盤がピュアホワイトではなくアイボリー調なので、個人的にはいいなと思う。

セイコーはGS的デザインの時計で、あまり良い商品を出すとGSが売れなくなるので、GS以外は必ず手を抜くというか意図的にデザイン等を落とす会社で、盤面が真っ黒でなかったり、デザイン性の悪いリューズガードを付けたり、文字盤に無駄な文字を入れたりするのは正にそれである。もっと良い時計を作れるのに商業的に敢えて作らない。GSっぽい安価の時計を店頭に置くとGSの価値が落ちるので、海外限定やネット限定で販売したりもする。
また、セイコーはそのブランド力に物言わせてシチズンより利益を貪る会社で、サファイアガラスを使わず原価を落とし利益率を高くしている。そしてシチズンより高くても売れるので強気の価格にする。
とても魅力的な製品ではあるが、精度が悪い低性能なムーブメントとガラスがサファイアではないこと、また、性能や品質を鑑みると価格が高いと思う。購入した人は不安定で大きく狂うムーブメントと、時が経てば傷だらけになるガラスで、その内に後悔することになるかもしれない。経験上、セイコーの4R系や6R系のムーブメントは不安定で壊れやすく、購入時から日差が酷いことが多い。仮に購入時に精度が良くても、そのうちに駄目になる可能性が高く信頼性に欠ける。廉価版のムーブメントもそろそろ新開発してほしいところだ。
欠点の多い製品だが、安価であるので妥協できるという人は購入しても良いだろう。

巷ではSARB033の後継機のように言われているが、SARB033に比べると雑な作りで手抜きがよく分かる。決してSARB033のレベルではないので注意した方がいいだろう。ただ、何もかもSARB033に負けているのではなく、針の形状と夜光がない点、カーブガラスであることからくる魅力は勝っていると言える。
結論としては、プアマンズGSとしては、デザイン的にかなり良い製品だと思うが、値段相応に足りない点も多いので、GS的デザインが好きな人は中途半端な時計は買わず、頑張ってGSを買うのが良いのではないだろうか。

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シチズン NK0000-95E
シチズンの製品で同じような機械式時計。nanaple_nk0000-95e_1
これは、上のセイコーより販売価格が1万円も安いのだが、ムーブメントは格上の物を積んでいて精度が高い上に、パワーリザーブもセイコーの41時間に対し60時間と圧倒している。
セイコーに比べて劣るのは、針が若干細く若干短い、ケース径が大き過ぎる点。しかし盤面は漆黒で性能ではセイコーを大きく凌ぐし、何より価格が安いので看過できる。
利益最優先のセイコーに比べてシチズンは良心的だと常に思う。
では、このシチズンは買い?かと言うと、安いし性能が良いので上のセイコーよりは、購入後の後悔は少ないのではないかと思うが、ケース径が大き過ぎるのと、ガラスがサファイアでないので微妙である。
因みに、リセールバリューはセイコーSZSB012のほうが良いのは間違いないだろう。