オリエントは日本が世界に誇る機械式腕時計のメーカーであり、国内より海外での販売に重点を置いている。欧州向けに開発された時計がバンビーノである。
バンビーノには多くの種類があって、旧型も全て現行品として販売されており、ラインアップから落ちていない不思議なシリーズである。実際、ドイツのオリエントのホームページを見ると、バージョン1から全てが現行品でラインアップされていた。

バージョン1とバージョン2

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この頃のバンビーノにはバージョンとは別に第1世代と第2世代があって、第2世代から自動巻き・手巻きにハック機能が付いて便利になった。Bambinoというのは愛称で、正式には Orient Mechanical Classic Watch (Collection)と言う。主に欧州向けの製品で日本ではネットでのみ買うことができる。
バージョン1と2は現在でも大人気で海外では高い評価をされている。特にクリーム色のバージョン2はバンビーノの中で最も人気が高い。

バージョン3とバージョン3
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この2種はバンビーノの中では比較的人気がない。バージョン4まではオリエントの伝統で針が短いのが短所であった。バージョン2は目盛りが内側にあるため針の長さの短所は解消されている。特に欠点がないバンビーノだが、針の短さの他にもデイトが小さく見にくいと思う。革ベルトはレビューで硬いと多く書かれているが、使っていると柔らかくなり、厚くて上質ベルトと立派なピンバックルが付いている。

バージョン5
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上の2つは全く違うデザインだが、なぜかどちらもバージョン5とされている。この辺からバージョンナンバーがはっきりしない。バージョン5から長針と秒針が十分な長さになった。右の製品と下のオープンハートは海外専用ではなく、日本のオリエントのホームページにも正式にラインアップされている。

その他にもバージョンは分からないが、下の3種のバンビーノと思われる製品が存在する。
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バンビーノシリーズの魅力は安価なこと、精度が高く耐久性のあるムーブメント、そして何よりクラシカルでエレガントなデザインである。獅子のマークもオリエントスターのマークよりオシャレで個人的には好きだ。AutomaticとWaterResistanntの文字書体と大きさも適切で目障りではない。モデルによりスペキュラー針を備えているのも魅力である。
価格は倍になっても良いので(それでも格安)、ケース径を38mm程度に抑え、風防をサファイアにし、デイトを大きくし、メタルブレスのものは弓カン部まで無垢にして、更に細かい事だがWaterResistanntの文字を無くして、Automaticの文字をそこに置くと、ライバルのない最高の機械式腕時計になると思う。
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上はかつて所有したバージョン1の色違い3本。バージョン1は当初一番好きであったが、針の短さが気になるようになって全て手放した。デザインが良いので、針の短さが気にならない人にはお勧めである。

欧米人向けに開発されたバンビーノはケース径が40.5mmあり、日本人には大きいとよく言われている。実際着用してみるとラグが細いのと、ガラスが立体式なので間延び間も少なく、この大きさは直ぐに慣れる。視覚は慣れるもので一週間ほどバンビーノを着用した後に、36mmの時計を着用したら逆に小さくて物足りない感じがした。小生は身長179cmで、写真では細く見えるが腕周りは17.5cm弱ある。体型により一概に言えないが、ドレス系の40mm位もいいなと考えを新たにした。36mmでも40mmでも着用していれば見慣れてくるので問題ないと思う。

現在所有しているのは下のバージョン2とバージョン5で、共にスペキュラー針を持つ美しい時計。
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バンビーノのムーブメントは精度が高く、共に安定した歩度でランニングしている。工場出荷状態で日差10~15秒のものが多いようだが、馴染むと更に精度が出ることがある。+10~15秒程度の日差を気にする必要はないが、日差を少なくしたい場合は裏蓋を開けて歩度調整をすれば、+3秒以内で稼働させることもできる。以前所有したバージョン1の3本は全て歩度調整をして+3秒以内どころか、手持ちのロレックスを同じ+1秒以内に調整できた。ただ流石にロレックスと違って季節による温度差や姿勢差があるので、+1秒だとマイナス方向に振れることがあった。平置きで少し進み着用で僅かに遅れる傾向があるが、バンビーノは+3~5秒程度を目安に調整すると良いだろう。キャリバーF6724は不安定で脆弱なセイコーの4Rや6Rより精度が高く、弄っても壊れにくく耐久性が高い。
調整が技術的にできない、或いは面倒な場合は、進む傾向のあるものを夜間に12時上か9時か3時上にして置くと遅れる傾向になり、相殺されて日差は少なくなる。12時上が強、9時上が中、3時上が小という感じで遅れるか進む度合いが緩くなる。
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上の写真では長針が目盛りに届いていないように写っているが、ドームガラスのゆがみのせいで、実際は十分に長い曲げ針を持っている。見る角度により下のような長さに見えたりする。
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人により好みは様々だが、個人的には上の2本はバンビーノの逸品だと思う。価格は高いショップでは3万円以上、中には6万円以上の値がついているが、これは定価より高い有り得ない価格で、通常は上のバージョン2で1万円台前半、安い時は1万円を切っているし、下のメタルブレス、バックスケルトンのバージョン5も、通常は2万円台前半で、安い時は1万円台半ばで買える非常にコスパの高い製品である。
この価格帯では非常によくできた機械式時計で、同価格帯のライバルは世界中を探しても存在しない。
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バンビーノの21mmのベルトは中途半端で良くないと言われるが、40mm強のケースには21mmはベストマッチで、デザイナーが敢えて拘った部分だと思われる。オリエントのデザイナーは拘りがあって、セイコーのように安価な製品だからという理由で安易なデザインで済ますことはしない。オリエントは決して自らを否定しないのだ。そういう意味では通好みのブランドであり、海外の時計愛好家にリスペクトされている所以であろう。

セイコーはその価値が常に価格を下回り、シチズンはその価値が常に価格に相応である。そしてオリエントの時計はその価値が常に価格を上回る。