ORIENT RN-AC0001S はフェイスが美しくて、暫し眺めていたくなる逸品である。
IMG_7315
写真では伝わらないが、実物は文字盤の色合いとインデックスのコラボが実に素晴らしく、青焼き風の針を含めて美しい上質なフェイスを持っている。曲げられた針や曲線を描く文字盤とガラスを見るのも楽しい。

新品なので機械が馴染んできたら変わるかもしれないが、日差は進む方向で安定しており、現時点で日中着用の夜平置きで+8秒程度、姿勢差を利用し夜間の置き方を工夫すると+5秒以内で稼働している。
Cal. F6724は精度は高く、調整することで日差3秒以内で動かすこともできるが、仕様の日差+25秒〜-15秒の間で動いていれば気にしなくていいだろう。
参考までに、夜間等未使用時の置き方により、文字盤上で僅かに進み、文字盤下で大きく進み、3時・9時上で少し遅れ、6時上で少し進み、12時上で大きく遅れる傾向があるようだ。

観音開き(両開き)のバックルは、下の写真のように腕に接する部分の形状により着け心地が良くなる。
IMG_7372
ただ、観音開きは着脱に2ステップを要する。それは良いとして、欠点はサイズの微調整ができないこと。
コマ単位でしか調整できないので、ピッタリ決まることもあれば、きついかゆるいかのどちらかになることがある。小生の腕周りは17cm強で、4コマ外してきつくなり3コマ外しにしたらゆるくなってしまう。仕方ないのでバックル先端部の半コマを外して普通のコマに交換した(3コマ半外し)。観音開き式バックルは強度が高いとは言えないので、あまりきつく調整しないほうがいい。
IMG_7375
裏蓋がスケルトンのガラスであるため滑りにくく、少し緩めでも腕に吸い付くように馴染む。iPhone8のケースがガラスになった時、それまでのケースと違って滑らなくなったのと同じ感覚である。滑りにくいガラスと腕に密着する観音開きのバックルで腕の上下が安定するため、若干ゆるめの調整でも最高の着け心地になった。
家に帰ったら即腕時計は外すのが常だが、この時計は家で着けたままでも気にならない。観音開きは着け心地が良い利点があり、所有する中ではデイトナに次ぐ着け心地である。
弓カンは無垢ではないが、ベルトは無垢で質感も価格を考えると上々で不満はない。安い時計でベルトがチープとレビューする人が多いが、価格を考慮すれば的を得ていない意見であろう。

バックル部の半コマは接合部が直線なのだが、普通のコマは凹になっているので、下の写真のように隙間ができて見栄えは少々悪くなった。

バックル用に作られた半コマでは隙間がなく、装着するとバックル部分がベルトと同化する。
9f66e2e35e2511eb62caa5e025df0338
下は普通のコマをバックルに使ったため隙間ができた。裏側でもあり気にならないのでこれでよしとした。
IMG_7284
オリエントの弓カン部(無垢でないもの)は凹になっているからなのか、下の写真のように1日使っただけで、接合するコマの2か所に傷が必ず入るという短所がある。
IMG_7337
砂消しゴムで消せるのだが、またすぐに傷が付くので気にしないことにした。上の写真はアップにしているので傷が目立つが、実物は殆ど気にならない程度ではある。以前に所有したオリエントスターも同じで、オリエントは気付いているはずなのに、何故改良しないのだろう。

ベルトの微調整がないのとコマに傷が付くのが欠点で、気になる人は革ベルトに交換すれば良いだろう。
小生はどちらかというとメタルブレスが好きなのと、ブレスと本体の重さのバランスがとても良く、着け心地が極めて良いのでメタルのまま使うことにした。
因みに3コマ半抜いて重量は113.5gになり、メタルブレスの機械式としては軽いほうである。
IMG_7452
厚みは12.3mmであるが、写真のようにガラスの膨らみが大きくケース自体は薄い。また、文字盤からガラスまでが浅いので上質感がある。過去の経験からドームガラスは意外と強く簡単に傷が付くことはないが、サファイアではないのでコンクリートなどで擦らないよう注意しなければならないだろう。

リューズにはオリエントの獅子のマークの刻印がある。クラシカルデザインの時計のリューズ形状が一般的なものだと殺風景になり違和感を覚えるが、デザイナーは洒落た形状のリューズを持たせている。また、その操作性は抜群にいい。
IMG_7487
下の写真のようにバージョン5から針が長くなり、バンビーノの最大の欠点が解消された。
文字盤の色は写真では単純に白色に見えるが、実物は僅かにシルバーに近いシャンパン色を感じさせるアイボリーに近いオフホワイトである。セイコーのホーローダイアルを以前所有していたが、それより高級感のある美しいダイアルが与えられている。
IMG_74457
オリエントはカマスやバンビーノ等、安価で魅力的な製品をラインアップしている機械式に強いメーカーである。デイトナやサブマリーナも所有しているが、機械式にハマって高級時計に手を出すのは避けたほうがいい。機械式はオリエントで十分だと思う。
小生の場合は既に時遅しであるが、腕時計はバンビーノのようなドレス系とカマスのようなスポーツ系の機械式を2本、そしてシチズン等のソーラー電波式クォーツの計3本の所有にすれば良かった、と思う。